肌の基礎知識を身につけ、自分の肌を理解しよう

2018年9月5日

お肌の構造を正しく理解しましょう

「いつまでも若く美しく見られたい」
ハリがありとてもみずみずしい透明感のあるお肌は、女性にとって憧れの存在です。

美肌を目指すには、日々のスキンケアはもちろん大切ですが、もう一つ大切なことは「お肌の正しい知識」を身につけることです。

お肌の構造を正しく理解してあげることで、自分にあった化粧品やスキンケア方法などが分かります。また、化粧品の成分が、どのようにお肌に影響するのかを知ることで、年齢や状態に合わせた化粧品選びが出来るようになるのです。

お肌は「人体最大の臓器」といわれています。健康的で美しいお肌を目指すことは、生きる上でもとても大切です。美しいお肌を手に入れるために、お肌の正しい知識を学んでいきましょう。

お肌は3層構造

ではまず、私達のお肌の全体像からお伝えいたします。

人間の全身を覆うお肌(皮膚)の総面積は約1.6平方メートルといわれています。例えると畳約一畳分であり、重さにすると、体重の約16%にもなります。

肌の厚さは部位によっても差がありますが、平均すると2ミリ程度です。大きく分けて3つの層から構成されており、外側から「表皮(上層)」、「真皮(中層)」、「皮下組織(下層)」となっています。

表皮はラップと同じくらいの薄さ

表皮とは、一番外側にあり、目で見て確認できる皮膚のことです。

0.2ミリほどで、ラップと同じくらいの薄さになります。とても薄い皮ですが、外部の様々な刺激から身を守ったり、肌の潤いを保つことなど、とても重要な役割を担っているのです。

表皮は「角層(角質層とも言います)」、「顆粒層(かりゅうそう)」、「有棘層(ゆうきょくそう)」、「基底層(きていそう)」の順に4つの層から成り立っています。

最下層である基底層で作られた「角化細胞(ケラチノサイト)」という細胞が、少しずつ上へ上へと角層まで上がっていき、最終的に垢となって剥がれ落ちるしくみです。

角層(角質層)は外側の皮膚

角層(角質層)は私達がお肌を手で触った時に直接触れる、外側の皮膚です。

「角層細胞」が「細胞間脂質」をはさんで、レンガ状に積み重なってできている、約20層ほど(顔の場合)の層です。例えると、レンガが「角層細胞」で、レンガを埋めるセメントが「細胞間脂質」と考えると分かりやすいのではないでしょうか。

レンガはセメントがなければ崩れてしまうように、角層細胞が細胞間脂質を包むことで、外部からの刺激を防いだり、肌の水分が蒸発しないよう潤いを保つことができる、角層のバリア機能を発揮するのです。

また、角層の細胞は実はすでに死んでしまった細胞です。髪の毛と同じく、お肌の表層は死んだ細胞でできています。

顆粒層で細胞が死滅する

2~3層ほどの、平らな核を持った層です。中には「ケラトヒアリン顆粒」というガラス上の粒があり、肌の内部に入ろうとする紫外線から、お肌を守る役割があります。この顆粒が見られることから「顆粒層」と呼ばれることになりました。

角層に向けて細胞が徐々に上へ上へと移行するにあたり、この顆粒層にて細胞が自死するようにプログラムされています。この現象が有名な、アポトーシス(細胞死)と呼ばれる現象です。

細かい棘で覆われている有棘層

約10層ほどの、表皮の中でも一番厚い核を持った層です。「ゆうきょくそう」と読みます。細かい棘で覆われていて、漢字からも想像しやすいですね。体内の中で異物を見つけ出す「ランゲルハンス細胞」という免疫細胞があり、異物を排除しようとする役割があります。

お肌の細胞を作り出す基底層

表皮の一番下にある層で、「基底膜」を挟み真皮と接しています。真皮からの栄養をもらい、「角化細胞(ケラチノサイト)」を作り出しています。「基底層」が細胞分裂を繰り返すことにより、「角化細胞(ケラチノサイト)」が上へ上へと角層まで上がっていきます。そして、角層に達することで角層細胞に変化していくのです。基底層から角層までの流れは、約28日ほどかけて繰り返されます。これがいわゆるターンオーバーです。

以上が表皮の4つの層となります。0.2ミリほどの薄い層ですが、お肌を守る重要な役割を担っている大切な層なのです。

真皮がお肌のハリや弾力の源

続いて真皮についてご説明いたします。真皮は表皮の奥にある、肌の組織の大部分を占める重要な層です。表皮がお肌を外部から守る役割であることに対し、真皮は主にお肌のハリや弾力を維持することが役割です。皮下組織ほどの厚みはありませんが、その弾力により、皮膚の神経や毛包細胞など、皮膚構造自体を維持するための器官を守っています。

真皮はコラーゲンとエラスチンといったタンパク質でできた繊維でできており、その間を埋めるようにヒアルロン酸が支えています。例えるなら、水分をたっぷり含んだスポンジのような状態です。真皮には「線維芽細胞」と呼ばれる細胞があり、うるおいの元であるコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などを生み出しています。

皮下脂肪が蓄えられる皮下組織

最後にお肌の一番下層にある、表皮と真皮を支えている「皮下組織」という層です。皮下脂肪という脂肪が蓄えられています。

脂肪と聞くといらないものと思われがちですが、外部からの衝撃を和らげたり、断熱・体温調節、エネルギーの貯蓄の役割を担う重要な組織です。

以上が「人体最大の臓器」とも言われる皮膚の構造でした。

なぜシミ・シワができるの?

ここまでお肌の構造について説明してきましたが、そもそもなぜシミ・シワができるのでしょうか。もちろん、年齢を重ねることによりシミ・シワができやすくなりますが、美肌にとって天敵といえば、紫外線です。

紫外線を浴び続けると、真皮にあるコラーゲンは小さく切断されてしまい、それが原因となり、皮膚が弾力を失いシワとなります。同じように、紫外線を浴び続けることで、シミの元になる黒色の「メラニン顆粒」が大量生成され、周りの皮膚より色素が濃いシミが生まれてしまうのです。

先ほどお話した、「角化細胞(ケラチノサイト)」を覚えていますか? 基底層で細胞分裂を繰り返し徐々に上へと押し上げられることで、約28日後には新しいお肌に生まれ変わるのですが、これを「ターンオーバー」といいます。

しかし、年齢とともに傷の治りが遅くなるのと同じように、ターンオーバーの時間も徐々に遅くなるため、紫外線を浴びて作られたシミ・シワの「ターンオーバー」が間に合わず、悪い成分が貯蓄されてしまうのです。

紫外線がお肌に悪影響を及ぼすことを知らずに生活をしていると、気づいたときにはもう既に手遅れなことも。では「美肌」を目指すために、どのような対策を行えばいいのでしょうか。

どのような対策が必要?

正直なお話をしますと、できてしまったシミ・シワをなかったことにするのは難しいです。ただ、これ以上進行しないよう対策をすることは可能です。

まずは、紫外線対策として必要なことは予防です。日焼け止めを塗ったり、直接日が当たらないようにすることはもちろんのこと、ビタミンCやビタミンEなど摂取することもおすすめです。ビタミン類は、シミやそばかすの原因となるメラニンを大量に生産されないよう働きかけてくれます。ただ、ビタミン類は身体に貯めておくことができない成分ですので、継続的に摂取することが必要です。

そして、お肌に直接触れる化粧品が、もともとのお肌の働きを妨げないかを意識して選ぶことも大切です。化粧品を使用する際も、とても薄い皮膚ですので、こすったりせず優しく丁寧に使用してくださいね。

自分の肌を理解しよう

「美肌」を目指すことは、簡単ではありません。日々の積み重ねと努力が大切です。「お肌の正しい知識」を身につけることにより、年齢や状態に合わせた化粧品選びが出来るようになれば、何十年後後悔しない自信の持てるお肌に近づけるのではないでしょうか。

参考元

・花王株式会社:スキンケアナビ
・正しいスキンケア辞典:監修者:吉木伸子(皮膚科医)岡部美代治(元化粧品開発者)小田真規子(栄養士)

肌知識

Posted by toka